「膝のサポーターを外したいのですが、怖いんです」
実際にあった、お客様のカウンセリング中での一言です。
お客様は、歩く時や階段の昇り降りの時に膝の痛みがありました。
心配したご家族から、膝サポーターをプレゼントされ、外出時に着けていることが多かったそうです。
そんなお客様も、「いつかは、サポーターを外したい」とお話されていました。
「気温が上がって、サポーターをつけていると暑い。
でも、サポーターをつけていないと不安なんですよね」
このように、サポーターを「お守り」として着けている人が多くいらっしゃいます。
今回のお話は、「膝のサポーターをつけていないと不安」
「いつかは膝のサポーターを外せるようになりたい」という方への参考になれば幸いです。
Contents
「膝の痛み」原因は膝以外にあることが多い
膝を痛める経緯は人それぞれです。
- 突然痛みを感じるようになった
- 徐々に痛みが強くなった
- 特定の動きをすると痛みがある
膝サポーターを着用していても、「痛みが変わらない・効果を感じない」方もいます。
その原因は、膝の痛みが「別の関節にある」からなのです。
むしろ、長期間、サポーターをしていると、膝本来の動きを阻害し、膝周りの筋力が衰えます。
すると、「サポーターをしていないと不安、膝に痛みが出そう」の悪循環になるのです。
膝のサポーターが外せない理由は?
膝サポーターをとるためには、「正常な膝の動きの獲得」が必要です。
また、膝に負担をかけている原因が大まかに2つあります。
・体が硬い(背骨が硬い)
・股関節、足関節が不安定
以上の2つから、「膝にストレスをかけるクセ」がついてしまうのです。
体が硬い
人は、日常生活で多くの衝撃を受けています。
その衝撃を、バネのような構造の背骨で80%を緩衝しています。
しかし、背骨自体が硬くなると、他の関節で衝撃を和らげることになります。
膝は、他の関節より曲がる角度が大きいので、緩衝の役割を肩代わりしやすいのです。
しかし、膝関節にも限界があります。
長期間、膝ばかりで衝撃を吸収しようとすると膝を痛めてしまうのです。
(詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。)
股関節・足関節が不安定
(約3分の動画でわかりやすく解説しています)
人の足は、大まかに3つの関節で成り立っています。
- 股関節
- 膝関節
- 足関節
こう見ると、膝関節は股関節と足関節に挟まれた位置にありますね。
本来であれば、3つの関節にバランスよく体重を支え、歩く、階段を登るなどができます。
しかし、
- 股関節の筋力が弱る
- 足の捻挫グセがある
などの、膝以外の関節に異変が起きると、膝関節でバランスをとらなければなりません。
すると、膝本来の動きから逸脱した動きが強要され、膝を痛めてしまうのです。
膝サポーターを外すための治療とは?膝以外の関節にも注目する

膝のサポーターをとるためには、膝以外への治療も必要です。
3つの理由が上げられます。
- 膝以外の関節が不安定だから
- 膝本来の動きができるようになる
- 「サポーターへの依存」の改善
膝以外の関節が不安定
膝は、股関節と足関節に挟まれた位置にある関節です。
そのため、2つの関節が不安定な状態にあると、常に膝へストレスをかけ続けてしまいます。
「膝のストレス」を減らすには、股関節と足関節のどちらが不安定になっているか?の確認が必要です。
膝本来の動きができるようになる
膝は「真っすぐ曲がる」と思われがちですが、実際は、レールの溝に沿い「捻りが加わりながら曲がる」ようになっています。
しかし、このレールから脱線した動きをしたときに「ズキ!」っとした痛みが発生します。
痛みを感じると、脳が「膝を守れ!」と、膝関節の周りの筋肉を固めるように指令を出します。
それが、膝が伸びない、膝の内側に痛みにつながるのです。
サポーターで膝周囲の筋肉を軽度圧迫すると、やや動きやすくはなります。
しかし、脳は「サポーターを着けていないとまた痛みが出る」と錯覚して記憶し、「サポーターをしていないと不安」の感覚に繋がるのです。
サポーター依存へ改善には、脳へ「サポーターを外しても痛くない」という安心感を覚えてもらいましょう。
まとめ
膝のサポーターを長い間、着用しても「痛みが変化しない」場合には、膝以外の部位に原因があります。
改善するためには、3つのことが必要です。
- サポーターを取るためには、股関節と足関節の動きの改善
- 膝本来の動きができるようになる
- 「サポーターへの依存」の改善が必要
今回のお話が、サポーターなしでも安心して歩けるようになりたい方への参考になれば幸いです。
「どうしても、不安、怖い」という方は、当院へお話を聞かせてくださいませ。

下記の流れにそってご予約下さい。
院長:奥健太郎 『お電話ありがとうございます。未病リハビリセンターハレル飯塚店です。どのようなご用件でしょうか?』
患者様 『ホームページを見てお電話をしました!』
院長:奥健太郎 『ありがとうございます。ではご予約をお取り致しますので、お名前とご希望の日時はございますか?』
患者様 『○○と申します。希望の日時は○○月○○日の○○時が希望です。』
院長:奥健太郎 『はい!ありがとうございます。その日時でご予約をお取りしました!お気をつけてお越しください。』
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